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『お客様からお聞きした、心あたたまる本当のお話』

お客様からのご依頼内容 ・・・店長の気持ち・・・
少し傷んだズボンの大掛かりなリフォームをご相談に来られ、話を聞くと

「亡くなった妻が買ってくれたズボンで、遺留品だから」
リフォーム料金が、品物の金額よりも上回ってしまう事も多いので、
品物によっては、リフォームすることをお勧めしない事もございますが、
このような品物の価値は、他人(私)には計り知れない物があるのですね。
そうとは知らず、大変失礼してしまいました。
心込めて作業させていただきます。

何度もリペア(補修)されるジーンズ ジーンズは、10年以上穿かれているお客様も珍しくありません。

「学生の時の思い出が詰まっている1本」
「苦楽を共にした1本」
「先輩から譲り受けた1本」と、お客様の想いも様々で熱いです。

穿き込んだジーンズは、大切な存在になっていくのですね。

スリング(赤ちゃん抱っこ用の紐)をバッグに
お子様を抱っこして上げられる期間って僅かですが、
子育ての中で、かけがえのない素敵な時間です。
お母様の想いと、お子様を抱っこしていた時間までをリメイクさせていただくような、
心あたたまるご依頼でした。
形を変えて、たった一つの物が出来るのもリメイクの良さですね。


お気に入りのジーンズをバッグに
穿かなくなってしまったジーンズを、処分せずに持っていたとの事・・・
更にリメイクして、バッグとして使われるとのご依頼に
お客様のジーンズへの並々ならぬ想いを痛感いたしました。
かけがえのない一本だったのですね。


働きはじめた頃に、お給料で購入したコートをバッグに
購入した当時の思い出などもあるのでしょうね・・・
簡単には処分できないお気持ち、大変よくわかります。

私もウン十年前に購入したスーツを、もう着れないとはわかっていても、
捨てられずに保管してあります。
昔聞いていた音楽を耳にすると、当時を思い出すように、
服を見ても同じ様な気持ちになったりします。


亡くなられたお母様から、生前プレゼントされたスカートをベストに
お預かりしたスカートは、所々に色落ちやシミなどが多数ある品物で、
仕立てる側にしたら、新しい布地から仕立てさせていただいた方が、
作業しやすいのですが、ベストにする事で亡くなられたお母様をより身近に感じていたいというお話にとても感動し、仕立てさせていただきました。

お預かりしてから、仕上がりまで随分時間がかかってしまいましたが、
大変喜んでいただけて、こちらまで嬉しくなりました。


紳士服のスーツの大幅なサイズ直しで
お客様のご友人の形見わけで頂いた物との話でした、
ここまではよくある話なのですが、
こちらのお客様は裏側の故人の名前の刺繍も
そのままにしておいて欲しいとの事でした。
相当仲がよかったのでしょうね。胸が熱くなりました。


革のコートをバッグへリメイクして
品物に添えてあった手紙によると、亡くなられたお父様が海外で、
30年も前に買ってこられた品物とのことでした。

コートにハサミを入れるのに少しためらいましたが、
コートの面影が少しでも残るようなバッグを作らせていただきました。
私まであたたかい気持ちにさせていただきました。


革のベストのスリキレだらけの裏地を取り替えて・・・
最初に預かったときに、裏地がボロボロで、
表革もとてもくたびれていたので、
新しい物を購入した方が良いのでは?とお話したのですが、
娘さんにプレゼントされたベストで、どうしても着たいということで、
喜んで引き受けさせていただきました。
こういう話は、私まで幸せな気持ちになります・・・


形見分けでいただいた姉の服を
自分のサイズに合わせて直してほしい。

亡くなったお姉さま自身が仕立てたというジャケットは
とても丁寧に作られていました。
お話を聞くと、とても几帳面なお姉様だったようです。
ものづくりって性格があらわれるなぁと再認識しました。


新社会人になるという青年が、
『父親のスーツを自分のサイズに合わせて欲しい。』

最近は紳士のスーツも価格が下がり、
安いものでは一万円以下のものまである時代にこういう方にお会いすると、
物を大事にする心を教わる想いです。
また、こういう考え方の日本人が増えれば、大量生産大量消費のなんでも使い捨ての時代も変わるんじゃないかな、などと思っています。


祖父のカシミヤのオーバーを自分のサイズにあわせて直したい』

預かったオーバーはとてもいい品物でした。今よりもカシミヤがもっと貴重だった昔のほうが意外といい物が多いのかもしれません。
ボタンなども古いものって趣のあるのが多いですよね。
タンスの中の着ない服、捨ててしまう前にもう一度よく確認を・・・
ボタンだけでもはずしておくと、後で意外なことに役立ったりします。


『亡くなった母の着物を洋服にしたい。』
お預かりした着物はしみが多かったのですが、お客様は『しみの一つ一つも母の思い出なので、かまわず仕立ててください。』と。
なんだか心の奥のほうが温かくなる言葉です。

これからもこんなエピソードを少しずつ紹介させていただきたいと思います。

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